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たとえば、男性の魅力が上で、女性の魅力がちょっと低いような場合を考えて見ましょう。 このふたりがつき合っていると、周囲からは、手をつなぎ肩も抱いて街中を歩いているので、両思いのように見えるでしょう。 たしかに、女性は魅力の高い彼に恋心を抱き、彼も彼女に引き寄せられているのは見た目で分かりますが、彼の心の裏には、エッチというエサがあるから引き寄せられているのです。 男と女が、どういう理由であっても、お互いに引き寄せられている事実がありますので、やはり恋愛は成立しています。しかし、この場合、男性が女性を食べ尽くして飽きてしまえば、その辞典で恋愛はジ・エンドになります。 したがって、これは両思いとはいえません。つまり男性は女性自身に惹かれているというよりも、肉体のほうに惹かれている傾向があるため、一見両思いに見えても、実は性的な欲望のみということがしばしばあります。 これに対し、次は、女性のほうが魅力的で男性のほうがやや劣っている場合、男性は女性に恋をし、誠意や優しさで頑張ろうとしますが、女性はちょっと冷めた状態のケースです。 この場合、女性は男性からプレゼントや誠意、それに優しさも与えてくれるため、その代償として、性的な関係を許していますので、本当の意味での両思いとは言えないでしょう。やはり片思いの変形です。つまり打算的な恋愛ということです。 それでは、どんな場合に、両思いは成立するのでしょうか。 これは身近な集団の中で、男性も女性も最高の魅力のある者同士が唯一、両思いになる可能性を秘めています。それは恋という感情が「相手を確保して、他の誰にも奪われたくない」という独占欲から発するからです。 それでは、男女とも最高の魅力がなくても、お互いの魅力にバランスが取れていれば、両思いになるのではないかという疑問が起こりますが、恋はときめきであり、そのときめきを手に入れるためには、男も女も相手選びで高望みをするものです。これは誰しもそうです。 最初からバランスの取れた相手など選ぶはずがないのです。だれだって高級なブランド品が欲しいのです。 こうして、魅力に差がある者同士の恋愛は、「相手を確保して他の誰にも奪われたくない」という独占欲を二人が同時に持つことはありません。魅力の高い人は恋愛相手が奪われても失恋感情をそれほど持たないでしょう。 最高に魅力のあるカップルこそ、お互いに奪われたくないという感情が強く起こるのです。この状態が、両思いと言えるのです。 |
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