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近親というだけで、違和感を感じる人もいるでしょうが、医学的には、近親者同士のカップルから生まれてくる子供は遺伝子的に不利なものをもっている確率が高いからでしょう。 動物でも人間でも、血筋が近い同士のかけ合わせから生まれてくる子供は奇形児である可能性が高いそうです。 こういう理由から近親での恋愛は本能的に拒否されるのかと言えば、そうではないようです。 たとえば、兄妹でさえ、生まれたときから、親元を離れ、他人同士として育てられたよう場合、大人になって初めて出会ったときに、恋に落ちる可能性は十分にあります。 かつて韓流の大ブームを起こしたあの「冬のソナタ」では、ヒロインのチョン・ユージンとカン・ジュンサンが恋に落ちますが、あのドラマもお互いが近親者と知らずに恋に落ちていくストーリーでしたね。(最終的には、父親違いの兄と妹ではありませんでしたが) それでは、なぜいつも一緒住んでいる兄と妹が恋に落ちないかと言えば、それは恋をしたときに出る快楽物質が脳内から出ないからです。 つまり、一緒に暮らしていると緊張がないので恋に落ちないということです。 恋をすると、相手を見て、不安な気分になったり、緊張をするなどして、ドキドキワクワクした気持ちになって快楽物質が出るのに、いつも一緒に生活していると、そういう快楽物資が出ないわけです。 自分が興味を持っていない人や、犬猫を見ても出ないのと同様です。 人間は緊張することで、恋する気分が高まってくるのです。 世の中には、このことを実験で証明しようとした学者もおり、なかでも「吊り橋効果」は有名です。 どういう実験かというと、一人の女性と多くの男性を吊り橋の上とそうでない普通の場所で会話させ、その後、女性の連絡先を男性たちに教え、何人の男性から誘いがあったかをチェックしたそうです。 結果は、吊り橋の上で会話した男性たちのほうから圧倒的に多くの誘いがあったということです。 吊り橋の上で会話させるというのは、もちろん緊張させてドキドキさせるためで、それによって快楽物質が脳内から出てくるのです。これが出ると、目の前にいる異性と恋をしたくなるということです。 ただ、緊張感の中で芽生えた恋愛は冷めてしまうのも早いといえます。なぜなら、吊り橋の上のような緊張感を持続することは難しいからです。 |
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