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男というのは、どんな女性とでも肉体関係が結べるもので、男の頭と下半身とは連携が取れていないのです。早く言えば、男の下半身には人格がないのです。 女性にとっての「性の欲求」と男性にとっては「性の欲求」は、根本的に違います。 男の性的欲求は、種の保存本能から手当たり次第に女性に種を植え付けようとする単純なものですが、女性の場合は、もっとも優れた精子を取り込みたいという欲求が生まれたときから植えつけられています。 そして、優秀な種を残そうとするこの本能が、男性との交わりに対する興味や関心の強さとなって現れているのです。 ですから、女性はこれだと思った男性に対しては、全てを捧げて全身全霊を交わりに打ち込むことが宿命づけられていますが、その反対に価値のない男には見向きもしないのです。 子孫繁栄のためにもっとも優れた精子を得たいという真剣に望む女性と、女性と見れば相手かまわず関係を持とうとする男性の意識の違いが、性的関心の度合いに差も生じているということです。 ですから、女性のほうが性に対して関心が強いのは当たり前なのです。 さらに、根本的な違いは「女性が妊娠する」という現実が待ち受けているということです。 女性は妊娠して子どもを産み、そして育てることが本能的な営みであり、女性はこれらの一連の子育てについて莫大な労力をかけることになりますが、男性は一瞬の接触行為をするだけです。 ここに、とてつもない不平等が人類生存の初めから厳然として存在するのです。 その不平等の差を縮める本能として、できるだけ優秀な遺伝子を残そうとする働きとなり、この働きがあるからこそ、女性は、優秀な男を選りすぐり価値のある男性を手に入れるようと必死になるのです。 その結果、男は女性のために誠意ややさしさ、経済力、権威、地位、それに男としての能力を、女性に示さなければならないのです。 その努力たるや大変で、高価なプレゼントをし、結婚を口にし、高級店に連れて行き、あの手この手で女性に尽くし、100パーセントしか能力がないのに120パーセントぐらいの能力があるように誇示しなければならなくなったのです。 でも、もともと人間の能力はどんなに頑張っても100パーセントしかないのに、それを120パーセントに見せかけるためには、超過分の20パーセントは「嘘」だということになります。 ですから、男は女性を口説いて落とすためなら、平気で20パーセントの嘘をつくようになったのです。 |
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