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男が恋愛を実践研究するのに一番ふさわしい場所は、キャバクラではないだろうか。キャバクラ嬢を口説くのは、そのへんを歩いているギャルをストリート・ナンパするよりも、三倍ほどむずかしい。 理由はいたって単純で、キャバクラ嬢たちはきわめて多忙だということです。 ほとんどのキャバクラは、深夜3時から4時までの営業時間になっているので、実際は、アフターもへったくれもないことになります。 キャバクラ嬢のほうは、昼過ぎまで寝ていられるとしても、翌朝に出勤を控えたサラリーマンには、深夜の4時以降のデートなどは、とうていつき合えるものではありません。かといって、寿司だの高級焼肉などを食べさせる同伴出勤なんぞは、口説き戦線から引退したオヤジのすることです。 では、お店の休日を狙ってデートに誘うのはどうでしょう。 それこそ、ムリ中のムリというもので、10回以上の指名をしているならばまだしも、初回で週1の休日をボクのためにくださいなんていうのは、道ですれ違った人に、1万円を借りようとするぐらい困難なことです。 とはいえ、抜け目なく、駆け引きをする根性があるならば、キャバクラ嬢相手でも方法がないわけではありません。 じつは、初回でキャバクラ嬢を自分の彼女にしてしまう、とっておきの戦術があります。その戦術の基本は、「たったの一日で、キミだけに、ぞっこんになってしまった」というメッセージを、相手に本気で信じさせることです。 彼女たちは、そういうたぐいのことを言われ飽きているので、キャバクラ嬢ほど、それを信じさせるのがむずかしい相手はいません。 では、その方法とは、どうするのでしょう。 ★ 店内で気に入った子を指名し、2時間のワンルームが過ぎたら、連れとともに、素直に店を出ます。 ★ その前に「キミが、いままでに会ったなかでいちばんのタイプだ」などと、それなりに口説いておくことを忘れないように。 ★ そして、そ知らぬ顔で友人と別れ、アクセサリーなどのプレゼントを買い、一時間後に店に戻ります。もちろん、指名するのは、さっきの彼女でなくてはなりません。きっと、彼女は、目を丸くして「ウッソォー」とひっくり返った声を上げるでしょう。その驚きの声には、喜びの響きもこもっているはずです。 ★ そこで、ダメ押しにプレゼントを差し出す。あまり言葉は、いりません。「どうしても今日、もう一度、会いたくなっちゃって」と、照れくさそうに言うだけでいいのです。 女性は、愛されてナンボだといいます。たとえ、こちらが理想のタイプでなくても、愛されて幸せを感じない女性などは、地球上に一人もいないはずです。おそらく、彼女は、感激のあまり言葉少なくなるでしょう。 そこが狙い目なのです。つまり、その非キャバクラ的な空気が滑り込んだ瞬間に、休日デートを申し込むのです。 ただし、この際、すぐにしたいなどと思わないことです。相手に時間を与えるのも駆け引きの重要なツボなのですから、性急さは禁物です。 女性とは不思議なもので。体を求めてきている男ではないと分かったとたん、「この人とならベッドインしてもいいかしら」と思うものだから。 |
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