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キャバクラ嬢のなかには、次のような悩みを抱えている人が多いようです。 彼女の同棲相手は、大酒のみの泣き虫で癇癪もちときています。飲み屋の勘定が高すぎるといっては大ゲンカをはじめ、それをたしなめれば彼女のクルマのフロントガラスを蹴り壊す。いいかげん、ガマンができなくなって別れを告げると、今度は、「それは、あんまりだ」とシクシク、メソメソ泣き出してしまうというものです。 こうなると、なぜ、そんな男と別れないのか不思議ですが、このキャバクラ嬢にとっても、「なぜ、別れられないのか、自分でも分からない」というのです。 この奇妙な関係については、「心理的恐怖」と呼ばれる心理現象によって説明がつくようです。アメリカの心理学者スーザン・フォワー゛が提唱した学説で、この心理的手段を有効に用いれば、ある種の性格を持ったパートナーを意のままに操ることができるのです。 フォワード女史によれば、「心理的恐喝」には「F」「O」「G」の三パターンの攻撃法があるということです。 ★ 「Fear」(恐怖)・・相手が思い通りにならないとき、別れや暴力をほのめかして恐怖感を刺激する。 ★ 「Obligation」(義務)・・パートナーとしてあるべき姿を示し、それにそえるように義務感を刺激する。 ★ 「Guilt」(罪悪)・・別れを持ちかけるパートナーに対し、傷ついてふさぎこんだり、泣いたりするパフォーマンスを見せて、罪悪感を刺激する。 キャバクラ嬢のどうしようもない彼氏の場合、明らかに「F」と「G」の心理的攻撃法を見せています。 それでは、なぜ、キャバクラ嬢は、おめおめとその術中にはまってしまうのか。 第一の理由は、「心理的恐喝」が、彼女にストレートに向けられる暴力のカタチを取っていないことにあります。 この彼氏は、飲み屋のオヤジやクルマのフロントガラスに当り散らすものの、けっしてキャバクラ嬢の体を傷つけてはいません。だから、キャバクラ嬢は、自分が攻撃されたことをはっきりと意識できないわけです。 フォワード女史は、この効果を「FOG」(霧)と命名しています。その攻撃性が、霧に包まれたようにぼんやりと隠れてしまっているという意味です。 第二の理由は、女性の側にあります。どうしようもない男なら、一も二もなく、とっとと別れてしまえばいいでしょう。結婚したわけではないのですから、相手が出て行かないのならば、自分が出て行けば、それでいいはずです。 ところが、別れないのです。なぜなのか? ポイントは、女の「プライド」にあるのです。 男の意のままに操られるプライドの低さではなく、自分にはダメ男をバックアップする器量がある、自分にはダメ男をはぐくむ人間味があるというプライドの高さが、男と離れられなくしているのです。 つまり、強いプライドに支えられての忍耐なのです。 さて、あなたの恋人にこのように知らず知らずのうちに操られてはいないでしょうか。もう一度、チェックしてみる必要があるかもしれません。 |
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