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谷崎潤一郎の『細雪(ささめゆき)』は大阪船場の没落商家、蒔岡家(まきおかけ)の四姉妹の物語です。また五木寛之の『四季』も美貌の四姉妹の物語ですが、次女以が野生、行動性、感受性タイプであるのに対し、どちらも長女は、芯はしっかりしていますがおとなしく、守りのタイプとして描かれています。 これは「家」というものを守っていくには、失点があってはならないだけに、長女は自分を殺しても、ひたすら守りに徹するよう、育てられてもいるし、そういう遺伝子をもっているのかもしれません。 恋愛でも、長女型の守りタイプは、失点もない代わりに、特徴もないため、まず、はげしい恋は望めません。 男はなかなかずる賢いところがあり、結婚してからは、おとなしく家庭を守ってもらいたいにもかかわらず、恋愛中は、積極的で大胆さを兼ね備えた女性でないと、満足しないのです。 ベッドの中でして欲しいことを要望しても、イヤそうに、首を横に振るだけの女性では、つき合っていても、そのうち、あきられてしまうでしょう。 失点がないということは、言葉を換えれば何もしないということで、飲みものでいえば、単なる水に過ぎません。清らかですが、飲みすぎたら腹が膨れるだけで、主飲料にはなりません。 やはり主たる飲みものは、ビールやワインといった刺激性アルコールか、コーラ、コーヒーといったものが欲しい。おとなしいといっても、女性はワインを飲んだときぐらいは色っぽく迫って欲しいし、ときには羽目をはずして欲しい。これが男の本音でしょう。 だから大人の女になるということは、味のない単なる水ではなく、苦くても甘くても、個性的な味があるということです。性的な面からいっても、ときには禁じられた遊びに手を出すということであり、それによって少々の失点があっても、それは楽しさでもあるはずです。 ところが世の中には、いわゆる、お堅い女性も少なくありません。堅い生活を守ることが、幸せにつながると信じているだけに、いまのような自由奔放な社会では、だんだん時代遅れになっていくのです。 あの江戸時代でさえ、和服姿を考えてみると、あれだけ固く武装しているようでも、パンティをはいていませんでした。それだけでなく、裏地に紅絹(もみ)を使って、色気で誘っています。 大人になるということは、表は固く見えても、裏や脇の守りは軟らかくしない、いい男たちは寄ってきてくれないでしょう。そういうタイプの女性であれば、逆に男から高い得点を与えられるのです。 ここ一番で男を落とすときは、相手がドキッとするくらい、色っぽく軟らかいあなたを見せてやりましょう。
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